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  • 2018/08/01
  • ちょくマガ編集部

愛のギロチン ~Part3「自分にしかできない求人とは」

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家に帰った俺は、あらためて「撮影」を始めた。

カメラを向けるのは自分。俺だ。


「えー、私は崎野と言います。今回、多賀岡工業さんの採用プロジェクトを担当している、営業マンです」


心臓がドキドキした。一体俺は何をやっているのか。


……だが、もう決めたことだ。俺が出した結論、俺の精一杯。



それは、俺自身が多賀岡工業を、いや、大貫という人間をプレゼンすることだ。


たまたま同じアパートに住んでいただけ、たまたま俺が求人の仕事をしていただけ。


だが、人間関係というのはすべてこんな偶然から成り立っているのだと今は思う。


それは多分、大貫にとっても同じだった。


たまたま愛妻が病で亡くなり、たまたま多賀岡八十吉がそれを助け、そしてたまたま多賀岡工業が家になった。

そこに良いも悪いもないのだ。


俺たち人間にできることは、日々起こる偶然の中で精一杯生きることだけだ。

「大貫さんと私との出会いは、偶然でした。最初は、なんて口の悪い人だと驚いたのを覚えています」



実は俺が普段扱っている求人媒体には、「会社と関係のない第三者が求人メッセージを発すること」を禁止する規定があった。

俺たちのような、求人業者の営業マンも当然、「会社と関係のない第三者」にあたる。

つまり、俺自身が多賀岡工業の求人に登場するという企画を通すためには、従来の求人媒体は使えないということだ。

だが、この制限がむしろ俺の覚悟を決めた。

もともと、従来の求人媒体では採用成功できると思えなかったのだ。

だったら、一旦ゼロから「採用できるコンテンツ」を考えればいい。俺にしかできない、そして、多賀岡工業にしかできない、コンテンツを。

「多賀岡工業に入社した頃の大貫さんは、まるで生き死人のようだったと言います。

奥さんを亡くし、生きる希望を失っていた。

それを半ば無理やり救ったのが多賀岡八十吉。今は亡き、多賀岡工業の創業社長です」
 

俺は今日撮影した、多賀岡工業での映像を思い出していた。皆にそうと告げないまま録画した、あの短い映像。

多賀岡工業の日常が、そして大貫の日常があそこにある。

そして俺は多賀岡工業の事業、そして大貫の仕事内容について説明し、最後にこう付け加えた。


「今から見せる動画は、多賀岡工業そのものです。

よくある、お行儀の良い採用動画じゃない。でも、これこそが多賀岡工業なんです。

どんな仕事をするのか、その前に、どんな人達と、どんな関係を築きたいか、どんな人となら長く一緒に頑張れそうかを考えてみてください」

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