ちょくルート Magazine

  • 2018/11/26
  • ちょくマガ編集部 茂木

中小企業の秋採用は意識低い系就活生を狙うべき理由

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就活意識の高い学生ほど、企業は採用したいものではないでしょうか。
しかし、「この学生は優秀だ!」と内定を出した学生からの内定辞退が相次ぎ、秋以降も採用活動を継続する中小企業は多くあります。
内定辞退を避けるため、中小企業はどのような学生にアプローチをかけるべきでしょうか。

意識の高さ別、就活生の特徴

就活において、学生の意識は5段階に分けることができます。
「意識の高い就活生」「意識高い系就活生」「普通の就活生」「意識低い系就活生」「意識の低い就活生」の5つです。
ここでは、企業が採りたい人材という観点から、「意識の低い就活生」を除いた4つについて簡単にまとめます。


【意識の高い就活生】


文句なし、恐らく企業が最も欲しい人材はこのタイプでしょう。
自己分析や業界・企業研究をしっかりと行い、入社後に成し遂げたいことも自らの言葉で説明できるまさに優等生です。
ただ、よっぽどのことがない限り、中小企業には来ません
大手企業からも内定が出ているからです。


【意識高い系就活生】


現役就活生に最も嫌われるタイプがこちら。
企業からは「意識の高い就活生」と見分けがつかないタイプです。
ただ、こちらも中小企業には来ません
「大手企業から内定を貰った自分」がステータスのため、知名度の高い企業にしか興味を示さないためです。


【普通の就活生】


就活生のほとんどはこのタイプです。
意識の高い就活生までのレベルではなくとも、自己分析や業界研究をこなし、合格点で内定を貰うタイプです。
中小企業にも来ます


【意識低い系就活生】


「意識高い系就活生」を見て、「自分たちは『意識低い系』だろう」と当事者たちが言い出したのがこちら。
就活はしなきゃと思いつつも、自主的に動くというよりは周囲の雰囲気に流されて動いているタイプです。
ただ、企業とのマッチングは考えており、納得のいく内定を貰いたいとは思っています。
企業規模にこだわりはないため、中小企業にも来ます


意識の高い・意識高い系就活生を欲しがってはいけない理由

生産本数の限られた商品と、いつでも入手できる商品のどちらの方か魅力的でしょうか。

リクルートワークス研究所が発表している「大卒求人倍率調査(2019年卒)」では、従業員数300人未満の中小企業は9.91倍であるのに対し、5000人以上の企業では0.37倍となっています。

就活生にとって、どちらからも内定が貰えたとすれば大手企業のほうが魅力的に思えるでしょう。

大手企業から内定が出るような就活生が、あえて中小企業を選ぶことは少ないです。

もちろん中小企業もそのような学生を狙うことはできますが、大手企業も欲しがる人材を獲得したいのであれば、仕事内容や社長の想いなど、何かしらで大手企業を凌ぐ、強いアピールポイントが必要になってくることでしょう。

意識の高い就活生は早々に大手企業に確保され、意識高い系は有名企業にのみ興味を示します。

そういった就活生だけに向けて説明会や選考を行うことはリスクともいえます。

滑り止め扱いのため、早く内定を出しても辞退され、遅くしても内定を確保した時点で面接辞退される可能性が高くなるでしょう。

そのため、中小企業が秋以降に狙うべきは「意識低い系就活生」なのです。


意識低い系就活生≠やる気のない就活生

就活への意識は低いながらも、企業は選びたいのが意識低い系就活生です。
就活に打ち込まないことはすなわち、やる気がないことに繋がるのでしょうか。
意識低い系就活生の特徴をもう少し詳しく見てみましょう。


・就活時期になってから「何をやりたいか」を考える。
・各種説明会に行って「就活した気分」になる。
・他者に頼ることに抵抗があり、自己分析を1人で行ってしまう。
・大学の講義と被る、「スーツ必須」の説明会には行きたくない。
・人脈を作る意欲がなく、OB・OG訪問を行わない。
・就活のアピールのためにインターンやボランティアはしない。
・「売り手市場」だしどこか受かると思っている。
・就活よりも、部活・卒業制作・アルバイトを優先。


これらの特徴は、「意識低い系就活生」の筆者の特徴でした。
要するに、「最小限の努力で内定を貰いたい」のが意識低い系就活生です。

ですが、時期は遅くとも将来を考え、説明会にも行く就活生が、果たして「やる気がない」と言えるでしょうか?

就活の正攻法を知らないがために就活へのやる気をなくしている、または既存の就活に疲れている一面はありますが、部活や卒業制作、アルバイトに対するやる気はあるのです。

彼らのやる気を「就活」だけで測ってしまうのは早計でしょう。

筆者を含め、意識低い系就活生は「既存の就活が面倒くさい」だけなのです。


意識低い系就活生と会うためには

では、就活というイベントでは熱意を図れない「意識低い系就活生」と出会うためには、どうすればよいのでしょうか。
ここでは、4年生の6月以降の就活生へのアプローチについて見ていきます。
6月までは、周りに流されて就活イベントには参加していますし、意識の高い・意識高い系就活生も参加してくるため、選別ができないためです。
内定を貰った「普通の就活生」と「意識高い系就活生」が減った6月以降を狙いましょう。

6月以降の採用で、意識低い系就活生を呼び込む方法としては下記が有効です。


【説明会を私服開催にする】


6月までの説明会を私服開催にするかは社風によります。
普段からスーツ勤務の会社が私服での説明会を行うのは違和感がありますが、オフィスカジュアルなどの服装で勤務が可能な会社であれば、私服開催は可能でしょう。
6月以降、周りの学生の内定率が上がってきたころに、「大学から直接向かえる」私服での開催にしましょう。
スーツ必須は避けられます。筆者は避けました。
「まだ就活してる感」が出てしまうからです。見栄ですね。

【ESに志望動機の欄を無くす】


企業を受けまくっている就活生としては、ESを出す時点では「志望動機なんかないよ!!」というのが本音です。
さらには1次面接の段階でもまだ志望動機はありません。
人事や現場社員と面接を通して話すことによって、会社を知りたいと思っている段階なのです。
そもそもES不要の企業に流れていく意識低い系就活生を、志望動機ありのESでは引き留められません。
大量の応募がある人気企業以外は、「何もしなくても就活生が来る」という状況にはならないのですから、敷居を低くすることを心掛けましょう。

【就活っぽくない就活イベントに参加する】


スーツを着て、お堅い質問をこなして内定を出すような就活イベントには意識低い系就活生は来ません。
就活に疲れ果てているのに、就活然としたお堅いイベントで取り繕う気力は残ってないのです。
むしろ意識の高い就活生か、追い詰められて思考停止している就活生しかいません。
「ベツルート」「ミートボウル」「アウトロー就活」といった、ちょっと変わった採用サイトにも目を向けてみてください。


意識低い系就活生、という言葉は就活生にとっても新しめの言葉です。

就活生は周りの就活生がどの程度打ち込んでいるのかはなかなか見えず、この程度でいいだろうと思っていたら意識低い系だった、ということもあります。

どうしても焦りが出始める6月以降に、「実は意識低い系だった」という層も含めた意識低い系就活生を取り込み、内定辞退の続出とそれに伴う採用活動の長期化を避けましょう。

内定辞退をするであろうと予想できる「意識の高い就活生」「意識高い系就活生」を狙わないことは、中小企業が内定辞退を受け取り、採用の長期化を防ぐための1つの方法です。
やる気のある「意識低い系就活生」を見出し、満足のいく採用活動をしましょう。

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