ちょくルート Magazine

  • 2018/12/14
  • ちょくマガ編集部 田中

入社3年以内で離職する若手「第二新卒」はもったいないのか?

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人手不足が騒がれる中、第二新卒市場が注目されています。しかし、新卒で入った企業をすぐに退職してもったいない、と思われることもあるでしょう。第二新卒が本当にもったいないのか、どうすれば第二新卒として転職できるのか、考えていきます。

第二新卒とは

第二新卒とは新卒で入社した企業を短期間、主に3年以内で退職した若手の求職者の事です。新卒時の就職活動で就職先が決まらなかった若者は既卒者と表現されることもありますが、25歳前後までの求職者が対象として見られることもあります。

新卒社員の3割が3年以内に離職する現状に直面する企業にとって、離職したために不足する人手を補い、将来的に活躍を見込める人材として、第二新卒が注目されています。

しかし、求職者を取り巻く環境からは、「もう転職するの?」「3年は残ればいいのに」「もったいないのでは?」という声が聞こえてきます。新卒として入社するために業界研究や企業研究を繰り返し、面接や適性検査の対策を図り、苦労して勝ち取った内定を得た企業が、入ってみればやりたいこととは異なっていて、辞めたいのにあんな苦労はもうしたくない、でもこの迷っている時間はもったいない…。

果たして第二新卒としての転職は「もったいない」のでしょうか?捉え方は難しいですが、有利な場合と不利な場合に分けて、何をもって「もったいない」とするか、考えましょう。

「第二新卒」が有利に働く場合

第二新卒って不利では?そんなことはありません。使える武器はちゃんと持っているのです。

若い・意欲
若いということはそれだけで有利に働きます。企業にとって若者は長く働いてくれることを想定でき、今後の伸びしろに期待できるからです。また、前の企業の文化に染まり切っていないため、社会人の経験をそれなりに積んだ求職者よりも、会社に馴染むことは容易だろう、と考えられます。伸びしろを期待されているため、業界や業種を大きく変えることも可能です。その業種や業界に対する熱意を示すことは必要となりますが、経験の有無を強く問われるということは、専門職でない限りは少ないでしょう。自身がどうなりたいか、何を求めているのかを決めたうえで、意欲をアピールしていきましょう。自身の望まない仕事や環境を過ごす時間こそがもったいないと言えます。

経験やスキル
期間は長くないものの社会人の経験があるということは、企業にとっては入社後に教えることが減るというメリットもあります。社会人としてのマナーをすでに身についたものと考え、仕事を教えて前線に出すまでの時間はよりスピーディーになり、即戦力として考えることができます。企業に入ってからの専門的な業務を教えるまでの時間を短縮することができるのは、企業にとって大きなメリットとなります。一方で、専門性の高いスキルも備えている場合、自身のやりたいことを優先して希望のポジションを狙うことも可能でしょう。利用しない手はありません。自身の良さを生かし、持て余すことはないようにしましょう。

「第二新卒」が不利に働く場合

有利なら何とかなるのかも…。そうはいっても第二新卒に不利な状況は存在しています。

短期離職
企業にとって、第二新卒はメリットとリスクの表裏一体です。短期離職したという事実は、企業にとって長く勤めてくれるか分からないリスクです。なぜ短期離職してしまったのか、しっかりとした理由がなければ、また繰り返してしまうと判断されてしまうでしょう。

目標があいまい
「第二新卒が有利」だからとりあえず転職してみようとお考えでしょうか。そのままでは失敗してしまうでしょう。転職しようと考えるからには何か理由があるかと思います。環境が悪い、やりたいことではない、何か一つでも譲れない理由がある状態で転職しましょう。漫然とした理由での転職では、意欲を伝えることはできません。また、大企業にいては裁量をもって仕事をできないから転職する、といったことも同様です。転職すれば裁量を持てる保障はありませんし、大企業であっても他の部署と関わる中で機会を勝ち取ることができるかもしれません。打てる手を打ったうえで裁量がないと感じるのであれば、決断は必要でしょう。今一度考えることも必要です。自身の恵まれた環境に気づかずにそれを手放すことこそ、もったいないと言えます。

第二新卒に求められているものは?‐「若さ」を生かすために‐

第二新卒に求められているのは、有利に働く場合で紹介した通り、その若さです。

若さゆえの伸びしろを、若さゆえの未熟さとして捉えられるような、ネガティブなだけのアピールにならないようにしましょう。退職理由から転じて将来的にどうなっていきたいか、そうしたアピールから伸びしろを判断されます。不満があるだけでは未熟さを拭うことはできません。何に不満を感じて、何を成し遂げるために転職を決断したのかを、述べることができるようにしましょう。

また、短期離職したためにスキルなどはありませんが、求職者は若いのです。武器が皆無というわけではありません。若さゆえのフレッシュさや意欲を武器にアピールしていきましょう。

ここで、第二新卒が「もったいない」と言われる理由は、その若さに他なりません。まだスキルが無かったり、知識も浅く経験が無かったりするままに離職してしまうのは、求職者が去る企業に残る人材からすれば、これからいい経験ができるというのにもう辞めてしまうのはもったいない、という感情にはなります。

一方で、そんなことで若いころの時間を使ってしまうなんてもったいない、という外野の声もあるでしょう。すべてその発言をした人の送ってきた人生次第ではありますが、自身がどうなりたいかを決めてきたということに変わりはありません。ポジティブなアピールをするためにも、自身の目標だけは見失わず、「もったいない」という後ろめたさは持たないようにしましょう

第二新卒が転職するには

転職する場合にwebサービスを使用するかと思います。一般的な転職サイトもありますが、第二新卒を対象にしたサービスも存在しています。並行して利用し、自身の望む求人を見つけましょう。転職を考える場合、早いうちから情報収集を行うことが重要となります。また、SNSを媒介した採用も行われています。利用している場合は、Twitterやfacebookも活用し、wantedlyといった採用を目的にしたSNSも活用していきましょう。第二新卒かどうかを問わず、転職活動には行動力が重要となります。転職する目的を見失うことなく、行動し続けましょう。

第二新卒を取り巻く状況は、決して有利と言えるものではありません。結局は求職者次第になってしまいます。しかし、見失ってはならないのは、何を求めて転職を決断するのか、ということです。勢いやなんとなくで転職するのではなく、求めるものを決めたうえで転職活動を行いましょう。

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