ちょくルート Magazine

  • 2018/12/24
  • ちょくマガ編集部 加藤

新卒の三年以内退職は甘え?退職しても良い人とダメな人の特徴とは

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「入社したらとりあえず三年は働け」とはよく耳にしますよね。
これは、最低三年くらいは働かないと業界や会社のことはわからないことから、このように表現されがちです。

新卒の三年以内の退職率三割を超えると言われています。
新卒で入社して三年以内に辞めたいと全く思わない人なんて、おそらくあまりいないかもしれません。

いざ真剣に退職を考え始めても、三年以内に辞めることは甘えなんじゃないかと考える自分もいたりしますよね。

そこで今回は、早期退職のメリット・デメリットや、早期退職をすべきか否か、また第二新卒になる時の考え方などについて考えていこうと思います。

甘えか否かの判断基準

どのような人なら三年以内の退職でも問題ないのでしょうか。
反対にどのような人が甘えだと思われてしまうのでしょうか。

〇早期退職してもいい人


・キャリアビジョンが明確な人
自身の思い描くキャリアビジョンが大方決まっており、今の会社に勤め続けた際に、自分の目指す方向に進まないことが明確に分析できている場合、早めに転職した方が良いでしょう。

・心身に支障をきたしている人
仕事上のさまざまな理由から心や体に不調があり、通院や入院が必要なケースの場合、退職を考えてもよいでしょう。
体調不良の原因が人間関係にある場合、まず人事や上司など相談できる相手に打診すべきですが、それでも解決が望めそうにない場合、心身ともに壊れてしまう前に退職に踏み切るべきでしょう。

・労働と対価が釣り合っていないと感じている人
責任ある役職の割に給与が低すぎる、残業ばかりで終電続きなのに残業代が支払われない、など仕事量の割にその対価が少なすぎると感じている場合は退職を考え始めてもよいでしょう。
こちらも退職前に最低でも一度は人事や上司などに相談すべきです。
場合によっては職場環境が見直されたり、給与アップにつながったりすることも珍しくありません。

〇早期退職してはダメな人


・仕事内容が自分のイメージと違うと感じている人
入社前に思い描いていた仕事のイメージが、いざ働き始めてみたら全く違ったものだったというような場合、一度退職は思いとどまるべきでしょう。
その会社に勤め続けた場合に、将来的にどのようなポジションでどのような仕事をしているのか、明確に分析できているなら話は別ですが、そうでない場合、まだ新人のためやりがいある仕事を任せられていない可能性が高いです。

・辞めたい理由が消極的な人
この仕事自分に向いていない気がする、仕事内容がやる気が出ないものばかりなど、漠然と仕事に不満がある状態で辞めるのは得策ではないでしょう。
社会から甘えだと思われる可能性が高く、次の仕事を探す際にも苦戦を強いられることになります。
仮に辞めて次の仕事が見つかったとしても同じ状態になる可能性が高く、負のスパイラルに陥りやすくなります。

〇判断の難しいケース


・人間関係がうまくいっていない人
人間関係がうまくいかないと一言で言っても、人によってかなり度合いが変わるため判断し辛いところですが、人間関係の悪化によって体調に変化が出てきたり、仕事にならないレベルでメンタル面がやられていたりするなら、退職を考えるべきでしょう。
「あの人とはいつも反りが合わなくてイライラする」程度の悩みの場合は、考えを改める必要があります。
100%人間関係がうまくいく職場を見つけるのは至難の業であり、また軽度な人間関係の悪化は自分の努力である程度改善されるからです。
努力を続けてもなお改善されなかったり、悪化したりした時は、上司や人事担当者に相談し、それでも改善が望めそうにないなら退職に踏み切るのもよいでしょう。


三年以内退職のメリット・デメリット

それでは実際に三年以内に退職した場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

〇早期退職のメリット


・軌道修正しやすい
20代のうちならまだまだ他業種に挑戦しやすく、社会もそれを受け入れてくれやすいです。
というのも、第二新卒を欲しがる企業は世の中に一定数存在するからです。
漠然としたビジョンではなく、具体的に将来像を思い描いた上で軌道修正できれば、転職後も長続きしやすくなるでしょう。

・ストレスから解放される
仕事をする上では多かれ少なかれストレスが付きまといますが、辞めることでそれらから解放されることは大きなメリットと言えるでしょう。
多大なストレス下では判断力も鈍り、どうしても視野が狭くなったり、人間らしさが失われたりします。
退職時には次の就職先を見つけておくべきだと言う人もいますが、一度心をリセットして正常な思考で転職活動をすることも時には必要でしょう。

〇早期退職のデメリット


・すぐ辞める人というレッテルを張られる
自分の中で正当な理由があって退職したとしても、社会には必ず一定数、「この人はすぐ辞める、忍耐力のない人だ」と決めつける人は存在します。
転職活動の際に不利に働くケースが多いので、退職前に転職活動時の面接でまっとうな理由が言えるようにシミュレーションしておくべきでしょう。

・収入が途絶える
当然と言えば当然ですが、一時的に収入がなくなることで、生活が苦しくなることになります。
転職活動にもかなりお金はかかるので、社会人の時に贅沢三昧だった人は、場合によっては節制が必要になることも視野に入れておきましょう。

・技術・知識が身につかない期間が生まれる
退職後すぐに就職しない場合、スキルが身につかない期間が発生します。
企業は空白期間を気にする傾向にあるため、転職活動が長引いたり、休養を長めに取ったりする場合は、必要な資格勉強をするなど、面接時に理由がスムーズに言えるよう考えておきましょう。


三年以内の退職に対する社会の評価は厳しい

基本的に三年以内に退職することの社会の評価は厳しく、身近な人に相談しても辞めるべきでないと言われがちです。
辞めようとする際には、「そんなことじゃどこに行っても通用しない」「次の仕事もすぐ辞めることになる」などと言われた経験がある方もいるかもしれません。
ほとんどの場合、これらは正論であることが多く、何も間違ったことは言ってきません。
実際辞めずに続けられるに越したことはなく、転職しても必ず今より良い職場になるとは限りません。
わざわざリスクを冒して転職するくらいなら、三年以上働いてから転職すれば社会からの評価も悪くなりづらく、スムーズに次の仕事にも移行できると考えるのは至極当然の思考だと言えるでしょう。

それらをきちんと理解した上で思い切って辞めたとしても、次の仕事を探す際の面接で根ほり葉ほり聞かれ、自身にまっとうな理由があると思っていても、その苦悩を理解してもらえないこともあります。
新卒だったら内定が出たであろう企業からもお祈りが届く可能性もあります。
三年以内の退職にはそれだけのリスクが伴っていることをしっかり理解し、転職活動に挑む必要性が出てきます。


甘え否かは自分次第!退職後の行動が大切

それでも辞めたいと思うことは別に悪いことではありません。
ただし、しっかりとした理由をもって辞めるにせよ、ただ仕事をしたくないという甘えで辞めるにせよ、その後の苦労はすべて自分に返ってきます。
退職するにせよ、しないにせよ、自己責任になるでしょう。
他者の意見で自身の意志が揺らぐ程度の退職理由なら、今一度自身の考え方を改める必要があるでしょう。

自己責任と言われると非常に重く受け止めてしまいがちですが、裏を返せば自分の努力以外の介入が少ないということでもあります。
退職時の理由、退職後の空白期間の努力、転職活動時の面接のシミュレーション、就職後のビジョンなど、しっかりと準備を怠らなければ、その分苦労は減ります。
その退職が本当に必要かどうか、退職理由に一点の曇りもないか、今一度考えてみましょう。


軸をもって行動を!

上述したようにビジョンをしっかり持って退職しているなら、まずはその通りに動きましょう。
必ずしも自分の思い描く通りに進むとは限りませんので、時には臨機応変に対応することも大切ですが、退職時の気持ちを忘れてはいけません。
就活にばかり明け暮れ、内定が出ない期間が長引くと徐々に視野が狭くなっていき、退職時のビジョンを忘れがちです。
軸をぶれずに持つことで、例え就活が長引いたとしても、内定が出た際には就職先で長く働きやすくなります。
自身に軸を持ち、自分に合う会社を探すようにしましょう。

もしかしたら退職した人の中には、人間関係の悪化などから、これ以上体調が悪化しないように辞めた方もいるかもしれません。
そういった辞め方自体は悪いことではないと思います。
どうしようもないときはそういった職場から逃げることも大切です。
ですが、すぐに次の仕事に踏み切る体力やメンタルがないとしても、まずはなんでもよいのでアクションを起こすようにしましょう。
メンタル回復につながる趣味を見つけることでも良いですし、少しは就職に向けて動けそうなら興味ある業界のセミナーなどに参加するのも良いでしょう。
できそうなことから始めてみてください。


仕事を辞めるか続けるか悩んでいるときは…

仕事を辞めたい気持ちは、トラブルなどで突然訪れることもあれば、日々の小さなストレスが積もり積もって辞めたくなるケースもあるでしょう。
前者ならばそのトラブルを今後解決できるか否かを指標に退職を考えればよいですが、後者の場合、決定的な退職理由が無く、辞めるべきか続けるべきか決めかねるかもしれませんね。

このようなときは、どんな些細な事でもよいのでストレスになっている理由を洗いざらい書き出してみましょう。
すべて書き出せたら、それらに優先順位をつけましょう
優先順位をつけることで、辞めたい理由の大小がはっきりします。
これを自分自身しっかり認識していることが大切で、対策を練りやすくなります。
辞めたい理由上位のものは、解決できればまだ続けられる可能性が高いということです。

また、それらの理由に対して自分が取れる解決策や、解決するまでにかかる期間なども記入するとよいでしょう。
自分にはどうしようもなかったり、何年もその問題に頭を悩ませ続けたりするのは、時間の無駄になります。

辞めたい理由上位で、自身の行動次第ですぐに解決できそうな問題があれば、できるだけ早く行動を起こしてみることをお勧めします。
どうせ辞めるか否かの瀬戸際まで来ているなら、動けるだけ動いてみましょう。
それで改善されないようなら、そのときは真剣に退職を考えても甘えだというレッテルは張られにくくなるでしょう。

辞める前に一つだけ考慮しておくべき点は、新たに入社してくる人がいるかどうかということです。
新たに社員が入れば、人間関係に微妙な変化が生まれることもあります。
場合によっては大きく考え方が変わるケースもあるでしょう。

すぐに退職に踏み切る前に一度、自身の置かれている環境を冷静に客観視してみてはいかがでしょうか。


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